僕はまた、旅に出る。

僕はまた、旅に出る。

2019 9月スイスひとり旅 その12(5日目・グリンデルワルト森林浴編)

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夕焼けの村に明かりが灯っていく様子はとても素敵でした。

こんにちは。@heat02zero です。

今回は旅行5日目。グリンデルワルトでの森林浴編です。

前回はこちら

heat02zero.hatenablog.com

 

川沿いハイキング

グリンデルワルトは、ツェルマット(標高1600m弱)よりもやや低い(標高1000m弱)ですが、来たばかりでの高山ハイキングは流石にしんどいので、軽めに流すことにしました。

ルートは、メイン通りから、まずはリュチーネー川に向かって坂を下り、川に沿って林道を抜けてしばらく歩いたのち、メイン通りに向かって登り、帰宅する、という四角く一周するコースです。だいたい3.5キロぐらいでした。

 

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メイン通りからまずは下っていきます。

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徐々にアイガーが迫ってきます。

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もう少し歩いて左を見るとこれです。スケール感が違いすぎる…。

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橋の方まで来ました。

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渡った先にハイキングコースへの入り口があります。

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後ろに振り返るとこんな感じ。

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ハイキングの入り口。川に沿って林がある感じでした。

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整備されており、歩きやすい。

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涼しくて心地よい。体力が回復していく。

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道の先には…

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休息用に赤いベンチが設置されていた。

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川に沿って林道を進む。せせらぎの音に耳をすませながら、時折見え隠れする山々を堪能できる。

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9月ですが、結構水量が多かったです。

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山もよく見えるので、川の音に耳をすませながら、少し休憩。

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スマホで山壁を見る。ゲームのような崖で現実感がない。

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木漏れ日。木々のそよぎ。川のせせらぎ。理想のハイキングでした。

軽井沢や上高地が想起されますね。姉妹都市などを結んでいるのも納得です。軽井沢辺りを散策していたら、グリンデルワルトに迷い込まないかなぁ。いつでも行けたら最高なのに。そんなことを考えながら森林浴をしていました。

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林道を抜け、ひらけた場所に出ました。

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ほとんどの家屋がアイガーに向かって建てられているのがわかります。

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9月ですが、夏の残り香を感じられました。

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ところどころに牧場や酪農施設がありました。

のどかな雰囲気とともに、堆肥や草花の香りが漂ってきます。

この先から、メイン通りに向けてまた坂を上っていきます。

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上りながら。谷の向こうに氷河らしきものも見えます。

やはり、スマホ(iPhone)よりミラーレス一眼(EOS RP)の方が風景の質感がいいですね。もっと撮影しておけばよかった…。

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メイン通りに戻ってきました。この道をまっすぐ行けば駅まで戻れます。

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店先のらくがき牛。どこの国でも似たようなものですね。

無事にハイキングが終わり、ようやく昼食です。コープに寄って、ビール、アップルサイダーベーグル、サラミなど購入しました。ベーグルはパストラミが美味しかったです。ウーロン茶も買ってみたのですが、がっつり甘かったです。

旅行の間、色んなお茶を買いましたが、砂糖の入っていないお茶はありませんでした。帰りの飛行機の中で、お茶が甘くないことに感動したことを覚えています。次回はお茶の粉末も持って行こうかなと思いました。

 

翌日以降の計画立て

一応、いきたいところは旅行前に調べていましたが、どの日にどこにいくか、までは決めていませんでした。天候と体力が理由です。山の天気が変わりやすいことと、ハイキング量によって疲れや体調も変わってくるので、なるべく直前に決めようと考えていたためです。

ここ、グリンデルワルトがこの旅でもっとも滞在時間が長いため、マップや冊子と相談しながら決めました。雨の日だった場合の選択肢。食べたい昼食。休息日など。お金とも相談でしたが、希望通りのところは行けそうです。結果としては、晴れ4日間。濃霧1日でしたので、大勝利でした。

明日は朝一でユングフラウヨッホに行き、手前のアイガーグレッチャーからグリンデルワルトまでハイキングすることにしました。

 

グリンデルワルトの夕べ

そうこうしているうちに、茜空になってきました。北壁は赤く染まり、点在する家々が灯っていきます。

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夕焼けの村に明かりが灯っていく様子はとても素敵でした。

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夕日が稜線を際立たせている。暖かみのあるオレンジ色の街灯もいいですね。

夜遅くになると、一体が真っ暗になり、綺麗な星空を眺めることができました。すばらしかったです。

 

次回、ユングフラウヨッホ編に続きます。

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2019 9月スイスひとり旅 その11(5日目・グリンデルワルト移動編)

 

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インターラーケン オストに向かう車窓。トゥーン湖の美しい湖畔にはたくさんのヨットが停泊していた。

こんにちは。@heat02zero です。

今回は旅行5日目。ツェルマットからグリンデルワルトへの移動編です。

前回はこちら 

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別れを惜しむ朝

ツェルマット最終日の朝。早く起きて、静かな公園に行きました。寝転がることのできる椅子ででマッターホルンを眺めていました。

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左に見える椅子で寝転がっていました。異国にいる実感もないまま、楽しい時間は過ぎていくものですね。

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次に来れるのはいつだろう。早ければいいな。そんなことを思いながら、景色を目に焼き付けていました。

この日は、直線上に遮るもの雲があるらしく、マッターホルンは綺麗に赤くなりませんでした。ホテルに戻り、朝食をとります。

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今日も朝食はモリモリと。パンがおいしいですね、やはり。

チェックアウトでは、駅まで送迎するか聞かれました(Do you need a shuttle to the station?)。なんだか街を見ないで去るのはもったいない気がしたので、お断りして歩いて行くことにしました。

 

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"日本人橋"より。これで見納めです。

メインの通りに向かうとちょうどお祭りみたいものが開催されており、露店が並んでいました。

 

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アクセサリーや服、おもちゃや靴まで何でもありました。

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混み合うエリアを抜けて駅へ。

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駅に到着しました。

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台湾の鉄道とも姉妹関係なんですね。阿里山はお茶やコーヒーで有名なので、いつか行ってみたい。

電車に乗車し、出発を待っていると、この旅で初めて日本語で話しかけられました。それも、車内清掃員の方から。どうやら日本でも仕事をしていたことがあるらしく、「日本人はどこに住んでいるの、と聞くと、皆んな"東京"って答えるんだよねー」なんて言われました。なお、自分も、聞かれた時には、分かる地名の方がいいかなと思い、東京と答えました。

 

グリンデルワルトに向けて出発

経路は Zermatt - Visp - Spiez - Interlaken Ost - Grindelwald になります。乗り換え回数は3回です。

まずは、乗り換えのため、Visp に向かいます。9:40発11:46着に乗りました。

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氷河急行で登ってきた渓谷を下っていきます。

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ところどころの農地では家畜が放牧されていました。穏やかです。

珍しく定刻より5分から10分ほど遅れて麓の駅であるVispに到着しました。

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日本の駅で例えると、上高地手前の新島々駅松本駅あたりでしょうか。

続いて、VispからSpiezへの移動です。こちらは向かって右側に乗ることをお勧めします。

 

途中から右手にトゥーン湖の景色がみえるためです。

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Spiez 駅到着間際。奥にトゥーン湖がみえてきます(動画からの切り出し)。

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Spiez 駅到着。景色が良かったの。次回、時間があれば散策したい。

続いて、Spiez からInterlaken ost への移動です。ここからは湖畔の美しい車窓を楽しむことができるので、左側の座席に座ることをお勧めします。以下、動画からの切り出しです。

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駅を出発すると、目の前に湖が広がり始めます。

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湖を囲うように家屋が点在しています。日本だとこういう景色はほとんどないので楽しいですね。

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対岸まで綺麗に見通せます。すごいところに家を建てているな…

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しばらく道路と並走。サイクリング楽しそうですね。絶対に気持ちいいです。

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水の透明度も高く、大事にされてるんだなと言うことがわかります。

このあと、トンネルをくぐったり、並走したりを繰り返しながら、Interlaken ost 駅に到着です。手前のInterlaken west 駅と聞き間違えないように注意しましょう。Interlaken ost 駅では乗り換え時間がそんなになかったので写真を撮っていませんでした。

 

続いてInterlaken ost からGrindelwaldへの移動です。ここから車両がベルナーオーバーラント鉄道に変わります。座席数が減り、車内にゆとりがありました。しばらく山に向かって平地をひた走ったのち、渓谷へと突き進んでいきます。

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グリンデルワルト手前。徐々に巨大な山々が近づいてきます。

グリンデルワルト到着

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終着駅・グリンデルワルト駅より。山々の圧迫感がすごい。

13:38に到着しました。ツェルマットを出発したのが9:40だったので、おおよそ4時間の移動でした。しかしながら、景色も堪能でき、楽しく移動できました。

 

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乗ってきた車両。左側のホームは、クライネ・シャイデック行きです。

駅を降り、少し散策しました。

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駅をまっすぐ抜けたらメインの通りに続いていきます。右にはバス停。

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目の前の円柱形の建物にCOOPなどが入っています。地下もあります。

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ほぼ同じ場所から振り返ると駅がみえます。奥はメンリッヒェン方面がみえます。

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もう少し進むと展望台のような場所に到着。

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ここでようやく目の前にあったものが、アイガー北壁であったことに気づきました。

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こちらも松本市と姉妹関係にあるようですね。何だか嬉しい。上高地河童橋でしょうか。

少し戻って、ホテルに到着しました。ホテル ベルエアー エデン に宿泊しました。オーナーのおじさんから色々説明を受け、チェックインを済ませます。

部屋に入り、驚愕します。本当に景色のいい素晴らしいホテルでした。

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ベランダに出ると…

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な、何だこの絶景は!

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これぞ求めていた絶景…

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これが観たくてここまで来たんだ!

ベランダには椅子が設置されており、いくらでも景色を眺めていられます。ホテルガチャ、大当たりです。正直、値段的にもそこまで期待できるとは思っていなかったので、めちゃくちゃテンションが上がりました。

 

 

この後、荷物を置いて、整理をしたのち、高地順応も兼ねて、ハイキングに出かけることにしました。

次回に続きます。

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2019 9月 スイスひとり旅 その10(4日目・スネガ編)

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スネガ駅降りてすぐの湖、ライゼー。ここからも鏡マッターホルンを綺麗に観ることができる。

こんにちは。@heat02zero です。

今回はスネガ〜リッフェルアルプのハイキング編です。

前回はこちら↓

heat02zero.hatenablog.com

 

今回のハイキング・移動ルート

ツエルマット〜スネガ:電車

スネガ〜ブラウヘルト:電車

ブラウヘルト〜スネガ:電車

スネガ〜リッフェルアルプ:徒歩

リッフェルアルプ〜ツェルマット:登山鉄道

 

朝焼けを撮りに

6時に起床し、7時前に朝焼けを観に散歩に行きました。途中、日本人に人気のためにその名のついた、日本人橋を通りましたが、やはり混み合っていました。ガヤガヤしていて、穏やかなツェルマットの朝焼けが観たいのに、おしゃべりしあっているので、日本人橋での朝焼けはあまりオススメしません。

グレッシャーパラダイスの駅の方向へ、もう少し上流に向かいました。

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この辺まで来ると、人もまばらに。せせらぎの音に耳をすますことができます。

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静かな川沿いの端で、灯り出すマッターホルンを堪能した。

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拡大。写真では伝わらないが、マッターホルンへの灯火が、今日もツェルマットに朝が来たんだな、という気持ちにさせてくれる。

一通り堪能すると、ホテルに戻り朝食をとりました。ホテルの朝食はこの日が初めて。ビュッフェが充実していた。日本で食べるチーズと違い、かなり個性のあるチーズも多かった。ベーコンは塩気が効いている。

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ホテル朝食。ベーコンが美味しい。チーズも塊から切り出すタイプだった。庭先からリスが歩いているのがみえた。

スネガへ

九時前にスネガに行くため、ツェルマッド Bergbahnen駅へ。斜めのトンネルを登っていくケーブルカーでスネガ駅まで登っていきます。

到着し、外に出ると視界がひらけ、素晴らしい景色が広がっていました。スネガ駅までワンウェイチケットで購入してましたが、天気が良く、もう一つ上の駅まで行くことにしました。スネガ駅には、チケット窓口がなく、「上まで行きたいんですけど、チケットどこで買えばいいですか」と、スタッフの人に確認したところ、チケットは上のブラウヘルト駅でしか買えないとのことで、そのままゴンドラに乗り込みました。

ゴンドラを降りると、すぐにある窓口でスネガ〜ブラウヘルト駅のチケットを購入しました。

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スネガ〜ブラウヘルト間のゴンドラ。絶景と絶壁を楽しみことができる。

www.instagram.com

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ブラウヘルト駅出口。ブラウヘルト〜ロートホルンのゴンドラは工事中。

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初めてゴンドラ工事をみた。天気が良かったので、上まで行きたかった。

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ビューポイント。晴れていると、中央にマッターホルンが綺麗に観える。

せっかくなので、少し上まで登ってみました。高台みたいなところで少し休みつつ、景色を堪能しました。

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快晴だと全てが"絵"になる。九月の高原はさわやかで、深呼吸が体に染み渡りました。

ライゼー

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写真中央奥にあるのが、下ったケーブルカー。電話ボックスみたいな小さい箱の中で立ち乗りで下った。

スネガ駅へ戻ると、小さなケーブルカーに乗り、眼下に見えていた湖、ライゼーに向かいました。日差しが強く、屋根のある小屋で日陰でぼーっとしてた。

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屋根のついた木の小屋で休憩。遊び道具を楽しむ親子連れも散見された。

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湖まで降りると、鏡マッターホルンを観ることができた。

スネガ〜リッフェルアルプ ハイキング

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住居が散在する。高地巡礼のような気分に浸る。

ライゼーの奥の手押しゲートを抜けると、ハイキングの始まりです。谷の反対側に向かっていくコース。最初は坂が急で、少しずつ登っていきました。崖になってる部分は少し怖かった。

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不思議な色の池(おそらくmossjeseeという池)。

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森林限界の縁を歩く。

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むき出しの岩の間を氷河から溶け出した水が流れ着く。

途中次の湖に寄って、谷を折り返します。この辺りは道が整備されており、歩きやすかったです。工事のための車も出入りするようです。

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マッターホルンに向かって歩いていく。

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一つ前の反対側(歩いてきた道)比較的まっすぐな道で、途中河川の工事をしている様子がみえた。

レストランで休憩


登山道途中のレストラン mountain lodge Ze Seewjinuで休憩しました。

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すっかりハマってしまったアップルサイダーとバニラアイス。バニラが濃厚でとても美味しかった。

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お店。テラス席で食事をした。普通の食事もあった。

岩と森の道へ

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途中、休憩できるようにベンチが設置されていた。

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前側から。日差しが心地よい。

森林浴をしつつ、ぐんぐん歩いていきます。

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岩場に整備された、岩でできたとハイキング道。すこしぐらつく場もあり、登山道は必須。

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森林限界付近のため、植物と岩場がせめぎ合っている。

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少しずつ高度が下がってくると、林道のようになってきた。

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日本では観られない植物に目を向けながら、木漏れ日の中の散歩を堪能します。

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ゴルナーグラート鉄道の線路が見え始めました。もう少しでリッフェルアルプでしょうか。

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ときおり木々の陰から、対岸の歩いてきたスネガエリアが観えました。

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明らかに整備された登山道に変わりました。右は崖です。

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大きな橋に差し掛かります。奥には再度マッターホルンが登場しました。

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橋入り口から。こちらもビューポイントです。

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橋を渡って振り返る。遠くには、スネガエリア。ずいぶん歩いてきました。

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橋を渡ってすぐ。リッフェルアルプ駅に無事到着です。

リッフェルアルプからゴルナーグラート鉄道でツェルマッドへ戻りました。ホテルに戻り、疲れのあまり昼寝しました。

いよいよ明日はべルナーオーバーラントエリアへ移動ということで、ツェルマットからグリンデルワルトへのチケットを、SBBのアプリを使い購入しました。スーパーセーバーチケットがまだ残っており、購入しました。電車指定で購入するととても安くなり驚きました(定価97CHF → ハーフフェアチケット利用47CHF → スーパーセーバーチケット33.2CHF)。

 

本日のまとめ

スネガエリアを探訪し、リッフェルアルプまでハイキングしました。

最初の登りは結構体力使いましたが、後半は森林浴も楽しめて気持ちのいいハイキングになりました。

 

次回(5日目 移動編)に続きます。

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2019 9月 スイスひとり旅 その9(3日目・ツェルマット街歩き編)

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ツェルマットの駅前のメイン通り。後ろに観えるのが、雲をつかむマッターホルン

 

こんにちは。 @heat02zero です。

今回は三日目。登山後の街歩きです。

前回はこちら↓

heat02zero.hatenablog.com

 

下山、そして買い物。

リッフェルアルプから登山鉄道で下山し、ホテルに向かいがてら、街を抜けていきます。

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登山鉄道ツェルマット駅前より、SBBツェルマット駅前広場方向の写真。ツェルマットは乗用車規制されているため、ホテルの小型バスが行き交っている。

せっかくなので、この度のことをノートにまとめよう。そんなことを思い立ち、途中の文具店に立ち寄り、ノートを購入しました。土産屋の奥のフロアに行き、ノートを選びましたが、高いですね。20CHFとか、8CHFとか。お土産用でしょうか、装丁がしっかりしているものは高かったです。自分はリング式の5CHFのノートを購入しました。

メイン通りは、やはり日本人や韓国人が多かったです。スイスの旅を通じて、このツェルマットの街が、一番日本人が多かったように思えます。

 

 

その後、ホテルに戻る途中のパン屋さんでパンとコーラを購入し、ホテルに一旦戻りました。

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スイスの伝統的家屋で特徴的なのが、バルコニーに飾られた鮮やかな花です。歩いているだけで明るい気持ちになりますね。

ホテルに戻って、この日までの日記をつけました。これのおかげで、この一連の記事を書くことができています。

このスイス旅行から、はやくも(もっと前のようにも感じますが)半年が経過し、こうやって記事を書いていて思うのは、旅を言葉で記しておくことの大切さです。写真や動画で当時の風景や五感を残すことはできますが、動画像で残さなかったそこでの生活、その時抱いた些細な感情や疑問は、記さなければ忘れてしまう。旅行記を書く中で、そう気づきました。

 

話は戻りまして、シャワーでリフレッシュしたのち、ホテルの部屋で購入したパンを食べました。日本のパンと違い、素材をそのまま挟んでいる感じです。日本のように、調味料で味付けがされていないタイプでした。パンも硬いタイプでした。

この時、思ったのが、海外と日本のパンの美味しさの違いです。海外のパンの美味しさっていうのは素材そのものの美味しさです。一方、日本の美味しさは、高温多湿、季節がある土地柄から、惣菜パンのように素材を多様に加工、味付けすること美味しくできているのだろうなと思いました。加えて、日本ではそのたくさんある種類の中から、自分の好みの味選べるからこそ、美味しい、と感じられるのだろうな、と思いました。

休憩を終えたところで再び街へ繰り出します。

 

街散歩

登山だけではない、ツェルマットの街の魅力を探しに繰り出しました。日本人橋近くには、教会や墓がありました。

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ツェルマットの墓地。日本の墓地と違って明るい花が添えられ、暗い雰囲気がない。これも宗教観や文化の違いか。

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墓地の向こうでは、ホテルでしょうか。工事をしています。他の国の工事機材の違いも面白いですね。大型車が入れないため、重機もコンパクトでした。

教会裏には、登山家たちの墓が並んでいました。

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登山家たちの墓には、彼らの持ち物が添えられている。彼らはあの巨大な尖峰に挑戦し、散ったのだな。錆びたピッケルは事実を伝え、心を揺れ動かしました。

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日本との友好記念碑。京都とも友好関係を結んでいるのは知りませんでした。

 

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立派な教会。時折、ここから鐘の音が街に響いていました。左にみえるガラスの建物が博物館です。

この後、博物館に行きました。入り口以外は地下にあり、階段を降りていくと、日本の郷土資料館のように、山岳地帯を生きる人々の暮らしや文化に加えて、この地の植生や登山調査の様子が再現されていました。加えて、映画も上映されており、マッターホルン登頂までの競争の様子が描かれていました。

 

この後、グレッシャーパラダイスの麓の駅へ向かってみることにしました。

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昔からの住居は高床式。ねずみ返しでしょうか、柱には円盤状のものが備え付けられています。

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晴れた空に澄んだ空気、鮮やかなツェルマットの街はとてもさわやかでした。

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川沿いを遡上し、駅へ。この時はまだ晩夏ということで、日差しも相まって夏の暑さを感じました。少し先に見える木陰で休憩しました。

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駅方向へ戻ります。見ての通り、谷あいの街の空は快晴です。


メイン通りに戻りカフェに入りました。

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アイスコーヒーが売り切れ(というのも珍しい話ですが)とのことで、アフォガードを注文。エスプレッソで溶けたバニラアイスが美味しい。

支払いしたのですが、小銭がなく、紙幣で支払いました。この時、日本人の癖で、お札と小銭端数出してしまいました。紙幣に対するおつりをいただいたのですが、出した端数をもらわずに出てしまいました。これも文化の違いですね。

 このあと、COOPに向かいました。先ほどレストランで飲んで美味しかったアップルサイダーを早速購入しました。一つはジンジャー入りのものでしたが、こちらはジンジャーの主張が強すぎて、すりおろしたジンジャーそのもの、といった感じでした。

ホテルに戻りがてら、途中のテニスコート近くのベンチで休憩します。

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立派なテニスコート。おっさん二人の白熱した試合が繰り広げられていました。

この日はこの後、ホテルに戻ってノートを書いたり、明日の予定を決めていました。明日がツェルマットで一日使える最終日。どこへハイキングに行こうかな、と考えていました。色々考えた結果、スネガエリアに行くことにしました。

 

次回(スネガ編)に続きます。

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2019 9月 スイスひとり旅 その8(3日目・ローテンボーデン〜鏡マッターホルン〜リッフェルアルプ・ハイキング編)

 

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リッフェルゼーの鏡マッターホルン。その絶景から得られるパワーは計り知れない…。

 

こんにちは。 @heat02zero です。

今回は、鏡マッターホルンからのハイキングです。

前回はこちら↓

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本日のハイキング・移動ルート

ゴルナーグラート 〜 ローテンボーテン: 登山鉄道

ローテンボーデン 〜 リッフェルベルグ: 徒歩

リッフェルベルグ 〜 リッフェルアルプ: 徒歩

リッフェルアルプ 〜 ツェルマット  : 登山鉄道

 

いざ、鏡マッターホルン

ゴルナーグラートからローテンボーデン駅まで、登山鉄道に乗車して戻りました。

ローテンボーデン駅を降りると、すぐに眼下にリッフェルゼーが見える。最初のくだりは、それなりに急なので、足元に気をつけて降りていきます。うしろには、巨大な山脈があります。

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湖までは5分からめちゃくちゃゆっくり歩いても10分ぐらいです。

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近づくにつれて、鼓動の高まりを感じます。すごい…。言葉が出てきません。

綺麗な景色に、ワンちゃんも駆け抜けます↓

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水辺に到着すると、その絶景に息を飲みます(以下の二つ目の動画)。instagramだと画質がかなり落ちるのが残念ですね。実物は本当にすごいです。

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しばらく、眺めていました。というより、目に焼きつくまで動けずにいました。この先、もう一度来れるかなんて、わかりませんからね。本当に美しい光景でした。

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隣の切り立った岩山もやはり3000m近い高さ。この世界の中では、自分の存在なんて小さいものだなと感じた。

四角の枠で切り取られていないからこそわかる、景色の広がり。そよぐ風とその肌寒さ。水面の淀みと、植物のかおり。そういった現地だからこそ得られる五感を十分に感じられるのが、こういった巨大な自然を旅する醍醐味だと思います。

 

堪能したのち、一つ下にある、もう一つの湖、ウンターリッフェルゼーへと向かいます。少し登って、ハイキング道へ戻ります。

 

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マッターホルンを映すために作られたかのような配置です。すばらしい。

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リッフェルゼー後方。4000m級の山々に囲まれている。

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ハイキング道は整備されているが、グリップの効く靴は必須。

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しばらくマッターホルンに向かって歩いていきます。

ウンターリッフェルゼー

 

到着。リッフェルゼーよりも小さい湖ではあるものの(下手したら池、と呼称する方が正しいかもしれないが)、綺麗にマッターホルンを反射させている素敵なスポットです。

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岩場の迫った湖・ウンターリッフェルゼーから。こちらも美しい鏡マッターホルンが撮影可能。

ここは本当に左側の崖が怖いです。

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巨大な切り立った崖。左下の人間のサイズから、その大きさがわかる。崩れてきそうで怖い。

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見渡した動画は上記の三番目。

 

絶景の丘へ

ウンターリッフェルゼーから少し歩くと、広大な丘のような場所に到着します。人はおらず、あるのは原っぱと、360度の山景。人のいないこの場所では、世界には自分しかいないのではないか、そんな錯覚をもたらしてくれました。

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おそらくこの旅で一番好きな写真(その0でも使用)。視界には邪魔なものがなく、あるのはマッターホルンと青空だけという素敵な一枚。

360度ビューは、以下の4つめの動画

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平たい石が積まれた石碑らしきもの。山岳信仰なのか。死者への弔いか。わからないが、旅人の目印になっている。

リッフェルベルグ

休憩がてら、近くのホテルのレストランに向かいました。リッフェルハウス1853です。ホテルの中に向かい、受付の方に食べられるか確認したところ、フード類は11:30分からとのことでした。ドリンクは注文できるとのことで、代わりにコーラを注文しました。アルコールが入ってないかだけは確認しました。

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座席より。時より、目の前をパラグライダーが滑空していた。

 

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テーブル席より。コーラがいつもの数倍美味しく感じられた。

リッフェルアルプへ向けて再開

ホテル横の脇道を降り、リッフェルアルプに向かっていきます。

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目指すリッフェルアルプのホテル群(左下)と、ツェルマット(中央谷底)、さらには谷あいの先まで見通すことができました。

冬はスキー場ということで、要所要所にリフトの柱が立っています。時折、登ってくる登山鉄道を見ることができます↓

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ここから先が、おそらく今回のハイキングで一番崖側を歩く感じだったと思います。

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下が登山道。左側は急な坂、もしくは崖です。結構歩いてきたので慎重に。

道幅も広くないため、登山靴必須です。こんなところで死にたくないな、と思う気持ちを胸に抱きながら、一歩一歩を噛み締めて下っていきました。

一番危ないポイントを超えると、今度は、ジグザクに下ります。

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左下にホテル群が見えてきましたが、まだまだ岩肌の目立つ登山道を歩いていきます。

グリップが効かないと滑るところがあり、かなりビビりながら下りました。そこを颯爽とマウンテンバイクで駆け抜ける女子大生の集団に遭遇し、スイスの人たち?は恐怖というものがないのかなぁと思ってしまいました。

ようやくなだらかな坂となり、リッフェルアルプは目の先になりました。

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振り返るとマッターホルン。同じ位置に見え続けることで安心感を得られる。

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なだらかな場所に無事到着し、安心感に包まれます。



 

リッフェルアルプ

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リッフェルアルプのホテル群。もう少しお金があれば、こういうところに泊まってみたい。

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子供用の遊び場も充実しており、ミニ電車が走っていた。

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さらに下り方面。ここからは森林の中をハイキングできます。

無事に下山すると、やはりお腹が空いてくるものです。お昼時ということで、レストランに向かいました。

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訪れたレストラン Alphitta。google mapに載ってませんが、ホテルのすぐ近くです。

レストラン詳細は以下(トリップアドバイザー)

www.tripadvisor.jp

 

明るいおじさんが対応してくれた。黒い牛のカウベルが鳴り響きます。

メニューをもらい、どれにしようかと悩みます。ハンバーガーにすることに決めたんですが、何か飲んだことのないドリンクにしようと、おじさんに聞いてみます。Apfelschorle と書かれた飲み物について聞いてみます。

「これってなんですか」

「りんごのサイダーだよ。おいしいよ」

 

これが、この旅で水の次に飲みまくった飲み物、アップルサイダーとの出会いでした。ドイツの一般的な飲み物とのことです。

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アップルサイダー。うますぎる。この後、ほぼ毎日のようにCOOPで購入して飲んでいた。

 

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ハンバーガーの肉は、しぐれ煮のように柔らかく、繊維に沿ってさける。うまい。

リッフェルアルプ駅へ 

お昼ご飯を堪能し、明日もハイキングをするので、このくらいで下山することにしました。

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ホテル群の間を、写真の後ろ方向に向かって歩いていきます。レールはミニ電車のものです。

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しばらく道なりにあるくと、リッフェルアルプ駅に到着。

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改札。このように、左側の面に購入したパスをタッチするとゲートが回転する(自分で押し進む)感じになってます。

反対側の入り口からは、スネガ方面からハイキングしてきた人も散見されました(翌日に自分も行きます。後日紹介)。

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プラットホームには、通行状況らしき案内板が設置されていました。

リッフェルアルプ12:44発に乗り、ツエルマッドへ下山しました。

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こちらは上り電車。

以下、入線時の動画です。下り電車は向かい側。線路を横断して待ちます。

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この日のハイキングまとめ

早朝7時の便に乗り、13時の便での下山なので、ゴルナーグラートでの散策や、休憩を除くと、おおよそ3時間半程度のハイキングでした。基本下りだったので、しんどくはなかったのですが、やはり崖などではかなり慎重になりました。

準備や持ち物に関して思ったことは、携帯できる飲み物は絶対にあった方が良いこと、日差しが高所なので強いので、対策が必要だということです。自分は9日目ぐらいからようやくサングラスをかけたりするようになりましたが、気づかないうちにどんどん肌が焼けていきます。肌が弱い人はしっかり対策をとりましょう。

この区間は天気に恵まれると、本当に素晴らしい景色が続きます。ぜひ、現地に行って観ることをお勧めします。お金を出してまで来た甲斐が本当にありました。素晴らしい景色に、美味しい空気、飲み物、食べ物。どれもいい思い出になりました。

 

次回に続きます。

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2020 2月 関西散歩、雑記(梅田〜中崎町・三宮・四条〜鴨川デルタ)

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穏やかな二月の午後、異人街の裏路地にて。

こんにちは。@heat02zero です。

閑話休題も兼ねて、たまには散歩の話を書こうと思います。

今回は雑記なので、文章が多めです。目で見て感じたことを綴ります。

 

二月某日。友人のところに遊びにいくのを兼ねて、関西に行きました。今回はそこで見てきたもの、感じたことをまとめます。

 

友人を訪ねて。梅田〜中崎町

あいにくの天気で、大阪らしいことはあまりしませんでしたが、街の空気には当たることにしました。散歩しつつ、カフェを巡った感じです。

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ヒロコーヒー。大阪、神戸を中心に展開するスペシャリティーコーヒーのお店。

梅田のヒロコーヒーに行きました。ティーポットがコーヒー豆の袋を被せた状態で出てきたので驚きました。

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コロンビアと一緒にチーズケーキを食べました。アップルコンポートとバニラアイスも美味しかった。

中崎町へ。

 

梅田から歩いていけるところに、レトロな街並みを残した、中崎町があります。古民家をリノベーションしたようなカフェや雑貨、古着屋が数多く並んでおり、大阪らしくない、落ち着いた雰囲気を味わうことができます。

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途中立ち寄った"もなか珈琲"。美味しいブラジルを頂きました。

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美味しい串カツを堪能し、友人とお別れ。良い休日を過ごした。

 

文化の混ざり合う街、三宮

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うろこの家の裏にある展望台より。街から港まで一望できる。

三宮は本当に面白い街です。街としては纏まっているのに、少し歩くだけで雰囲気が大きく異なります。異人街に始まり、中華街、モスクや日本庭園、湾岸のポートアイランド。異文化のゆりかごとなったこの街は、街歩き好きにとってはたまりません。

以前、関西に住んでいたときには、よく一人で歩きに行きました。今回、おおよそ二年ぶりに一人で歩いてみることにしました。

 

北野異人街

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北野天満神社より撮影。風見鶏の館(ラインの館)前の広場は閑散としていた。

坂の街、人々の生活のなかで大事にされているこの場所が、僕は好きです。

昨今の影響から、いつもの活気さはありませんでしたが、その分だけ落ち着いた印象を受けました。本来、こちらが正しい印象なのでしょう。

異人の館は、二月の青空の下で静かに港を見据えていました。

※ 残念ながら三月中旬まで閉館になったようです。 

 

上記の通り、ラインの館前の北野通りも人が少なかったです。

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静かな北野通り。喧騒もなく、本来の上品さが漂っていた。

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穏やかな日差しを浴びながらの散歩は、二月の冷たい風の中でも心地よい。

ラインの館

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この日は快晴。館だけでなく、館からの景色も楽しめた。

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人がいない、今だからこそ撮れた写真なのかもしれない。

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二階廊下より。陽光の注ぐ室内は静かで、床の軋む音が響き渡った。

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窓辺。ここから、街の成長を見守り続けていることを考えると感慨深い。

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室内より。オールドな空間から見える新しい街。時の流れを忘れてしまう。

こんな素敵な場所があることを知ってほしい、という反面、人で溢れかえって欲しくないという、紹介を躊躇う場所はたくさんあるかと思います。そんな中で、今回たまたま既に知っている場所が静かだった、という珍しい体験ができ、ちょっと得をした気分になりました。

 

うろこの家〜風見鶏の家〜北野天満神社

 

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窓が大きく、陽光がたくさん注がれていた。

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三階より。美術館に加えて、大きな窓からは三宮の街を一望できる。ぼけっとしたい。

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同じ窓の反対側から。コーヒーが飲めたら最高だなと思った。

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窓辺より。飾られた花の作品がいい味を出していた。

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鮮やかな庭と斜陽。

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風見鶏の館。広場は静けさを保っていた。

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坂の街の裏路地。ひょっこり猫が飛び出してきそうだった。

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北野天満神社。家屋の影が印象的。

 

ポートアイランド

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観光客や自転車の集団、放し飼いの犬が飼い主と楽しそうに歩いていた。

今回の三宮散歩で、見たかった場所がポートアイランドにあります。それが、神戸港震災メモリアルパークです。

僕がまだ赤子の頃に起こった、阪神淡路大震災。今や、関西の住人でなければ、実体のない、歴史的事実となってしまいました。その震災の爪痕を残す場所が、ここメモリアルパークです。

なぜ、見たかったのかというと、この街の光だけでなく、影を見たいと思ったからです。華やかな印象を受けるこの街ですが、どれだけの傷を受けたのか。どれだけの苦労によって再生されたのか、それも知った上でこの街を知りたいと感じたからでした。

ちょうど一年前、福島に行く機会がありました。こちらの震災の時は、高校生でしたが、その頃ですら、テレビの向こうの激甚は、言うなれば対岸の火事、もしくは異国の戦争を見ているように実感のないものでした。

友人に案内された海岸線を今でもよく覚えています。何もない原が入江の先に見えた時、僕は絶句しました。

津波によって流された海沿いの街。ただそれだけだった印象も、巨大な防波堤や盛り土、新しい墓石だけが並ぶ墓場が、これまで実感がなかった歴史的事実に輪郭を与え、実物として目の前に立ちはだかりました。それらを視認した途端、先に見える穏やかな波によって巨大な黒い波が想起され、人々に覆いかぶさるような恐怖が湧き起こりました。

帰ってから、僕はその時抱いた感情や衝撃がなんだったのかを知りたくて、彩瀬まるさんの「暗い夜空を見上げて」と「やがて海へと届く」を読みました。

そんな経験もあり、いろんな物事をこの目で焼き付けることは、物事が現実だったことを実感するのに最も手っ取り早い方法だということに改めて気づきました。

 

今からおおよそ25年に起こった、恐ろしい力による破壊は、確かにそこに遺されていました。この美しく文化が溶け込む街が、一度崩壊したという出来事が、僕にとっても事実として伝わってきました。

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柵で囲われた空間には、当時の被害がそのまま遺されていた。

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街灯は傾き、茶色く錆びた係船柱が本来の岸壁の位置を示している。

ここまで復興できたことは本当にすごいことだな、と思いました。この街の努力を垣間見ることができました。

 

四条〜鴨川デルタ散歩

京都に移動した次の日の朝、散歩をしました。

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"高木珈琲"にてモーニング。バターたっぷりのトーストと、コーヒーが最高だった。

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"イノダコーヒ"にて。酸味と甘みが効いたアップルパイに深煎りの苦味がよく合う。

 

行ったことがなかったので、京都御苑に行きました。

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こんな広い空間なのに人はおらず、観光客の減少を実感した。

確かに観光への影響があるということを、街を歩いていて感じました。京都にいるのに外国人はおらず、外国語も一度も聴こえてきませんでした。

一方、人がいないことで逆に日本人が溢れかえっているところもあるらしいのですが、そこには行きませんでした。基本、街散歩です。

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鴨川デルタ。森見作品を読んでいたことも影響し、見にいくことにした。人が少なくて良い。

帰り際に、Coffee base KANANDOでコーヒー豆を買って帰りました。インドとコスタリカです。黒く輝いた深煎り豆はとても美味しかったです。

 

おわりに 

関西を歩き回りました。10キロ以上歩いたので、数日間足回りの筋肉痛に悩まされました。

それでも、今後いつ見られるかわからない静かな光景を、心ゆくままに堪能できたのは良かったです。ちゃんとお金も落としてこれました。

三月からはさらに規制がかかるかと思いますが、いち早く活気が戻ってくれることを願っています。

2019 9月 スイスひとり旅 その7(3日目・始発のゴルナーグラート鉄道編)

 

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空の麓、ゴルナーグラート駅。マッターホルンはもちろんのこと、4000m級の名峰が一望できる。絶景。(右奥はモンテローザ。4634m)

こんにちは。@heat02zero です。

今回は、始発のゴルナーグラート鉄道編です。

前回はこちら

heat02zero.hatenablog.com

 

 

早朝のツェルマット駅へ。

はりきって、5時に起床し、6時15分にホテルを出発しました。天気は晴れです。期待に胸を踊らせ、6時半にはゴルナーグラート鉄道ツェルマット駅に到着しました。駅の開場を待つかたわらで、路地から見えるマッターホルンを撮影していました。

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徐々に明るさを増す空に、その姿が浮かび上がっていきます。

6時50分に会場らしく、時間が近づくにつれて、同じように始発を待つ人が増えてきます。45分には開場しました。

ゲートを通り、車両に乗り込みます。一番後ろの車両の、進行方向右側の後ろに座りました。出発間際になると混み始めるので、いい席を確保したい場合は早めに行くことをお勧めします。

 

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車両の座席はこんな感じで折りたたみ式です。

 いざ出発!

7時。いよいよ出発です。目に焼きつく、素晴らしい絶景が広がっていきます。

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日本語のアナウンスも流れます。九月中旬は、日の出とほぼ同じ時刻のため、車内からマッターホルンの綺麗な朝焼けが観られます。

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居住区域からだんだんと森林区域へ。マッターホルンの尖峯が朝日に灯り始めます。

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登るにつれて、赤く輝いていきます。生で観ると現実感を失うような光景でした。

下の動画は是非見ることをお勧めします。森林区域を抜けると、突如目の前に現れる赤いマッターホルンは本当に素晴らしいです!

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森林限界を超える頃には、周囲の稜線がはっきりと見えるようになります。

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ところどころ冬のスキーのための工事などがなされているようだった。

途中、ローテンボーデン駅で、鏡マッターホルンを見るために下車する人がまぁまぁいました。

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降りてすぐ登山道になってる感じです。

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下に見えているのが、鏡マッターホルンが見られるリッフェルゼー。歩いて5分〜10分。

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ゴルナーグラート駅に近づく頃には、残雪や氷河が見え始めてきました。

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展望台は目と鼻の先! 終着駅が近づく。見たかったものが見られる、という高揚感に包まれました。

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振り返ると生命や人工物は線路だけで、世界の果てにやってきたような感じがしました。


頂上、ゴルナーグラート駅

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ゴルナーグラート展望台。さながら天空の要塞のよう。

7時32分。ゴルナーグラート駅に到着しました。降りてまず思ったのは、めちゃくちゃ寒い。本当に寒い。

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駅の目の前には、本当に現実の世界なのか。スケールが違いすぎる絶景が目の前に広がっています。

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そこにあるのは、マッターホルンだけ。写真の枠では伝えきれない遠景です。

展望台に向けて登っていきます。流石に、3100mの高さでは、ちょっとした坂を登るだけで息がきれるので、慎重に登りました。空気が澄んでいるけれど、薄いです。

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奥には朝日に淡く輝くモンテローザ。道は整備されていますが、柵の向こうは崖です。

同じように一人でやってきたという、おそらくヨーロッパのご婦人の方と写真を取り合ったりしました。

 

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広がる絶景に視線を奪われながらも、ゆっくりと坂を進みます。

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よく観光地で見かける、○○へやってきました的な顔をはめる看板とは異なり、山そのものをはめるようです。

展望台を越え、まずは頂上へ向かいました。

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展望台はホテル併設です。めちゃくちゃ高いですが、泊まると最高の朝を迎えられそうです。

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頂上。これを観るためにはるばる来たんだなぁ。感慨に浸ります。

頂上に来たので、もちろんあれをやりました。トブラローネ合わせです!

そのために昨日の夜わざわざコープで買ってきました(下の動画)。角度はやや違いますが、良しとしましょう。

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満足したところで、展望台に向かいます。

 

 

絶景の朝にモーニングコーヒーを。

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展望台にはカフェテラスが併設されており、食事などを取りながら絶景を楽しめる。

建物内の受付の人に何か飲めますか、外で飲んでいいかを尋ね、外でコーヒーを飲みました。当たり前ですが、クソ寒いので、自分以外に外で飲む人はいなかった。つまり、この景色を独り占めです。これを最高と呼ばずに何を最高と呼ぶのでしょう。

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こんなに素敵なカフェがこの世界にあったとは。まさに、幸せ、の一言。

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左手には、リスカム、モンテローザ。静かな朝。広がる絶景。温かいコーヒー。これ以上何もいらない。

ゴルナーグラート駅へ

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ゆっくり登った坂も、くだりはあっという間です。


一通り満足したので、駅に戻ります。下りは別のルート(線路の上を通る陸橋を渡って駅に向かう)です。

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途中には展示スペースもありました。

陸橋からも素敵な写真をたくさん撮ることができました。電車が登ってくる様子も撮れます。

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登山鉄道というだけあって、なかなかすごい斜面を登ってきたことがわかります。

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次の車両が到着しました。

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それにしても、とんでもない駅です。終着駅の向こうに氷河が広がっているなんて。

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車両。鉄の塊っぽさが、かえって安心感をもたらしてくれます。

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陸橋からのマッターホルン。どこから撮っても美しいですね。

 

ローテンボーデンに向けて移動

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約一時間の滞在を終え、次の目的地ローテンボーデンに移動します。

マッターホルンが見られるリッフェルゼーに向けて移動します。

 

次回に続きます。

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