僕はまた、旅に出る。

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藝大卒展と自己鑑賞対話

 

みなさんは、美術鑑賞、お好きですか?

 

先日、上野の、東京藝術大学の卒業・修了作品展、通称卒展に行ってきました。

 

diploma-works.geidai.ac.jp

 

毎年、藝大の卒業生が、集大成となる美術展示を、東京芸大と・お隣、東京都立美術館で展示する、というものになっています。

今回は、配信の音声では表現しきれなかった、展示作品についてのお話などを補足記事として残したいと思います。

 

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今回、観にいこうと思ったきっかけ

以前のエピソードでもお話しした通り、2年前に、東京芸大に入学するまでを描く漫画、ブルーピリオドにどハマりしてから、美術館巡りが趣味の一つになりまして、毎年、自分自身の美術鑑賞の仕方や、作品の見方が変わってきている実感があります

 

昨年、2023年には、ブルーピリオドがきっかけで知った「骨の博物館」や東京駅そばの「インターメディアテク」に訪れて、鑑賞者として展示を見つめること、自分の仕事や音声配信者として作品を見つめることの違い、を知りました。

 

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また、2022年には、ブルーピリオドがきっかけで、箱根周辺の美術展を回った際に、作品を形容できないことの良さ、などをお話ししています(配信始めたての頃なので、配信に慣れてない感がありますが、ご愛嬌ということで)。

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そんな、これまでの美術鑑賞を踏まえ、いつか行きたいと思っていた、卒展でしたが、ようやく訪れることができました。

 

今回は、この、藝大卒展の鑑賞通じて、自分が作品から感じたこと、巡らせた考えを、2024年の自分の鑑賞方法として、自分の思いを咀嚼し、対話をしてみたいと思います。

 

皆さんとの、鑑賞方法や視点の違い、新しい鑑賞のヒントになれば幸いです。

前編では、卒展の様子と、印象的だった作品をご紹介します。

 

卒展の印象

今回、会期が1/28から2/2までだったのですが、実は2回、観に行きました

 

というのも、会場の広さもさることながら、圧倒的な作品数でしたので、一日では回れる広さ・数ではなかったためです

 

正直、初めての参加かつ、普段の美術館鑑賞も2-3時間程度なので、舐めていたところもあったと思います。

 

休日と平日の二回に分けて、約9時間ぐらいかけ、藝大・都立美術館、両会場回ってきました。

 

平日・休日問わず、人手は多く、賑やかな様子が伺えました。

 

 

印象的だった作品

数百・数千とあった作品の中で、自分にとって印象的だった作品展示ですが、5つ紹介します。

 

(営利目的で作成した記事でないこと、僕自身が撮影してきた写真をもとに、作品の引用します。もし、掲載NGの場合は、記事から写真削除します)。

 

mother, father, sister, and I. (堀内万季子 さん)

(本記事筆者 撮影)

きっと、人の心が見えたら、それは奇妙で怖くて、でもどこか寂しげで、憎みきれないような、愛おしい姿になるんじゃないか。  

作品説明より引用

 

家族とは何か」に焦点を当てて制作したものです。

 

四体の大きな人形が、家族写真のように並んでいるが、それぞれの姿は異形そのもの。

 

ロボット、にクマのような毛皮を纏う怪物。もう一体は、昔の特撮の悪役幹部の魔女、もう一体は、無機質な人間の頭と関節からイソギンチャクのような触手が生えてている。

 

という印象を、タイトルを見る前に、僕は感じました。

 

全身は、白からクリーム色に近い色だが、輪郭や影は、冷め切った藍色で着色されており、異形のオーラが放つ、恐ろしさがあるが、どこか温かみがある、不思議な感覚

 

タイトルを見て、これが家族の姿であることに納得しました。

 

 

七河豚神(森聖華さん)

(本記事筆者 撮影)

 

フグの七福神の陶器の展示で、口の中に願い事を書いた貝の紙を入れる。という作品です(配信では、作品名・作者失念しておりました…)。

 

展示のかわいさもありますが、願い事を作品に込めるという点で、新しい信仰が生まれる瞬間を見たな、と思いました。

 

きっと、この作品が、この先も日本のどこかに展示や奉納されたとしたら、きっと、誰かの願い(信仰)は、残り続けるだろうな、と感じる作品でした。

 

 

Play sync(胡皓然/ジャレン フー さん)

(本記事筆者 撮影)
(本記事筆者 撮影)

 

深海のエリアの80%はまだ探索されておらず、70%の生物がまだ発見されていないので、既存の深海生物の写真1万枚をデータセットとしてAIを学習を学習し、新しい深海生物を作り、名前や行動、生息環境を、生物学の基準に照らして分類する、というものでした。

 

僕はこれまで、美術というものと、科学というものには、なんとなく距離がある、と思っていました。

 

美術というものは、これまでの美術史に基づくものであり、AIのような科学技術そのものはツールであり、美術の領域ではないと思っていたので、自分自身の偏見に気付かされた作品でした。

 

これ以外にも、ChatGPTや、画像生成AIを活用した物語を作品として展示されたいた方もおり、科学と美術の境界線は、自分自身が引いていたのだなと思いました。

 

 

皮膚を着る(北野歩実 さん)

(本記事筆者 撮影)

 

近い将来、自分好みの皮膚を着る時代がしたら、ということで、起こり得る未来を想像して提案する、という作品です。

 

制作した目的としては、人と異なることが受け入れるようになった現在でも、皮膚病や皮膚にあざや傷がある当事者にとっては、他人の目を気にすることがなくなっておらず、現代技術ではあまり想像につかない、未来を提案することで、皮膚病や未来について考える機会につなげたいということで、作成したそうです。

 

2050年、2080年、2100年の人工皮膚のデザインが提案されており、

 

2050年では、人肌に近い、人工皮膚を使用した服によって、皮膚病の人でも体への負担が少ない服

 

2080年では、自己修復する人工皮膚によって、形状を変えながら自己修復することで、人体に負担のかけない服

 

2100年では、イカやタコの擬態ように、皮膚の色を自由に変えられることで、他の人と違う皮膚の色を楽しむ服というものでした。

 

僕自身、Podcastで、未来を想像する、未来人が知りたい現代を音声として残す、ということもあり、シンパシーのようなものを、勝手に感じたため、印象的だった、ということもありますが、ありえるかもしれない未来を想像し、作品を作る、という作り方もあるんだ、ということが、自分にとっての新しい発見にもなってよかったなと思いました。




私のハムスターと、もう一つの旅(菅沼杏さん)

(本記事筆者 撮影)

この展示期間中に、ペットのハムスターが回し車で走った距離を計測し、昼間に飼い主(=作者の菅沼さん)が同じ距離を移動するという、24時間リレー作品。

 

実際に、作者がライブ配信で、歩いている様子が配信されていて、会場から話しかけることができるというものでした。

 

この展示作品を見たときに感じたのは、表現が難しいのですが、展示されている状態は、完成(物理的な変更が終わる)のではない場合があるのだな、ということです。

 

絵を例に取ると、作品の完成ということには色々あると思います。

  • 絵の塗り終わり

  • 絵が壁に展示された、空間も含めて設置された瞬間

  • 絵が展覧会などで、人々に鑑賞された瞬間

  • 絵が人目を浴びたり、どこかに残り続け、絵が風化し、分解された瞬間。

 

僕がこれまで見てきた作品のなかで、リアルタイムで刻々と変化する(鑑賞者が作品に干渉する/影響を与える)ものをみたことがなかったため、とても印象的でした。

 

 

まとめ

今回は、数ある作品の中から、僕自身が印象的だった作品をご紹介しました。

 

卒展、観に行けてよかったなと思いましたし、また来年も観に行きたいなと思います。

 

後編では、僕自身が、作品鑑賞の中で感じたこと、考えた当時のメモに基づきながら、自分自身の2024年の鑑賞を咀嚼・自己対話してみたいと思います。

 

 

後編のエピソードは以下です。

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後編では、卒展での鑑賞中に、作品とは別で、鑑賞中に自身が感じたこと・考えたことのメモをもとに、2024年の自分自身の鑑賞に、目を向けてみています

 

・これまでの鑑賞方法の遍歴

・作品との距離

・美術鑑賞が娯楽消費されているのでは、という違和感

・能動的鑑賞

・文化格差

・コロナ禍が作品に与えた影響は?

 

など、お話ししました。

みなさんの美術鑑賞の新しい視点・ヒントになれば幸いです。




文字に起こして叶えよう 2024【新年の目標】

みなさま、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

激動の幕開けで始まった2024年。

 

いろんなことを悲観・妄想してしまう、1月3日の深夜3時です。

 

しかしながら、どんな状況であっても、時間は進みます。

 

みんなで前を向いていかなければなりません。

 

これから先を明るくしていけるよう、こんな時だからこそ、
新年の目標を立て、文字にしてみようと思います。

 

文字に起こし、宣言することで、叶えられる可能性が高まると思うので
1/3時点での目標・思いを残しておこうと思います。

 

1 環境を変える(引っ越しをする)

今年は、変化の年にしたいと考えていて、まずは環境などから変えてみようと思っています。

 

その一つとしてやりたいことは、引っ越しです。

 

ずっと、引っ越したいと思いつつ、行動に移せていなかったので、
まずは、内見に行くところから、やってみようと思います。
今週中に。

2 Podcast 配信/イベント を楽しむ

並行してブログ投稿している、noteでは公開していたのですが、

実は、2022年から、「未来を生きる人類に向けて、現代人の想いや音声を未来に遺すこと」をコンセプトとした、ポッドキャスト番組の配信を始めておりました。

ご興味がありましたら、ぜひお聴きになってみてください(Spotify, Apple Podcast, Amazon Podcastで配信しています)。

open.spotify.com

 

昨年は、ポッドキャストイベントの開催ポッドキャストウィークエンドへの参加と、ポッドキャストに関わる、さまざまな方との出会い、つながった一年になりました(そのため、動画・ブログ更新が控えめになっておりました)。

note.com

note.com

 

今年も、楽しく配信するを第一に、自分らしいPodcast配信や、イベント参加・開催ができたらいいなと思います。

3 カフェ巡りの楽しさをもっと広める

昨年は、約100軒のカフェや喫茶店に行くことができ
いくつかのカフェについての紹介記事を書くことができました。

 

heat02zero.hatenablog.com

 

heat02zero.hatenablog.com

 

今年も、カフェ巡り記事を書きつつ、何か別の形で、カフェ巡りに特化した普及活動?ができたらいいなと思っています。

まだ、公開していないカフェ巡り記事(蔵前編・上高地)もいずれ公開したいと思います。

4 海外に行く

ここ数年、海外に行けない日々が続いており、国内旅行が中心でしたが、そろそろ、なんらかの形で海外に行きたいと考えています。

 

前回の海外旅行では、弾丸・とりあえずなんとかなる、で旅行してきましたが、この数年間で、その時感じた後悔をバネに、英語の勉強や、知識や経験のアップデートをしてきたので、今年こそは、なんらかの形で海外に行けたらいいなと思っています。

5 スイス旅行動画の続きを投稿する

これは本当に申し訳なかったんですが、昨年は、音声配信(ポッドキャスト)活動にかなり熱が入っていたと言うこともあり、旅行動画の更新が滞っておりました。

 

heat02zero.hatenablog.com

 

 

youtu.be

 

今年は旅行動画についても、何度か更新していけるようにしますので、
マイペースにはなりますが、お待ちいただけると嬉しいです。

まとめと所感

やりたいことは増える一方ですが、まずは、やれること・前に進めたいことからやっていこうと思います。

 

昨年は、目の前のことをこなすことに目が行きがちでしたが、今年はもう少し俯瞰的に、そして気持ちを新たに、いい年にしていきたいと思います。

 

まだまだ予断を許さない世間の状況ですが、謙虚に、一つずつ、楽しみながら、いい一年にしていけるよう、頑張っていきたいと思います。

 

今年の年末に、年初は大変だったけど、いい年にできたよね、とみんなで笑えるようになっていますように。

入谷・両国・清澄白河 お散歩カフェ4選(+おまけ)

こんにちは。


いよいよ、2023年も残すところ、大晦日のみとなりました。

 

今回は、久々にカフェ巡りをした様子と、個別で訪れたカフェの記録です。

 

散歩が楽しい街の、素敵なカフェをまわりました。

 

レボン快哉湯(入谷)

 

鶯谷を降りて、入谷方面の住宅街を歩いていくと、昔ながらの銭湯が、柔らかな光で灯されています。

 

1920年代から、約90年にわたり営業されていた銭湯「快哉湯」を改装したカフェです。

 

玄関は、当時の先頭の下駄箱をそのまま利用しており、木板が鍵になった下駄箱に靴を預けて入場します。

 

店内は、快哉湯の様相を残しつつも、モダンで明るい雰囲気で、海外の方も大勢いらっしゃいました。

 

当時の脱衣所がキッチンとカフェブースになり、大浴場のブースは、アートスペースになっていました。

 

ドリップコーヒー(ICE)とガトーショコラを注文

ドリップコーヒーは、好きな豆を選ぶことができ、ベトナムを選択しました。

 

ベトナムは、選択できる豆のチャートの中では、「苦め・重め」に分類されていましたが、そこまで重く感じませんでした。

 

後味に、コーヒーの油分の余韻を少し感じ、美味しいコーヒーでした。

 

ガトーショコラはみっちり系で、しっかりカカオの香りを感じられ、甘すぎない上品な味わいでした。

 

ミルクを強く感じられるクリームが相性抜群でした。

 

たまたまかもしれませんが、日曜日に伺ったものの、混み込みとしておらず、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

www.rebon.jp

 

 

シングル オー 両国

 

土日のみ営業している、両国の店舗では、店舗裏で焙煎がされており、ガレージの一角のようでありながら、地域の住宅街に溶け込んだ素敵な憩いの場になっています。

 

座席後ろには、コーヒーの生豆の麻袋が積まれており、お客さんもまったりと談笑されています。

 

ケニアを注文。

 

酸味がありつつも、舌にしっかりとコクを感じます。かといって、後味が重い感じもせず、とても美味しい味わいでした。

 

スマトラをお土産として購入。

 

お店の方も気さくで、地域に根ざしたカフェの様子は、とても素敵でした。

 

https://singleo.jp/

 

Leaves Coffee Roasters(両国)

 

両国駅から、蔵前方面へ向かう途中、大きなガラス窓に、焙煎機が目立つカフェがあります。

 

お店で感じたのは、豆へのこだわりと自信です。

 

世界水準のコーヒー豆を、より素晴らしく届けるために、惜しみない努力をされているように感じました。

 

コーヒーを選ぶ際にも、お店の方が懇切丁寧にそれぞれの素晴らしさを説明してくださり、お客さんとのコミュニケーションも大事にされている様子が伝わりました。

 

コロンビア ブエノスアイレス ゲイシャをいただきました

 

バランスの取れた味わいで、酸味も苦味も強くなく、華やかさを感じました。

 

喉を抜けた後に、深呼吸したくなるような華やかな余韻が良かったです。

 

また、冬ということもあり、窓際で冷たい外気を吸いながらいただいたコーヒーは、さらに美味しく感じました。

 

leavescoffee.jp

 

 

ブルーボトルコーヒー 清澄白河 フラグシップカフェ

 

言わずと知れた、大人気カフェです。

 

土日は整理券制ということで、30分ほど待っての入場となりました。

 

週末の穏やかな時間をコーヒーと共に過ごせる、リラックスした空気の流れるカフェです。

 

グアテマラとワッフルを注文。

 

焼きたてのワッフルに、華やかな香りのコーヒー。

 

毎日、こんな休日の朝だったらいいのに。

 

そう思えるほどに、穏やかな気持ちになれる味わいでした。

 

 

store.bluebottlecoffee.jp

 

 

堀口珈琲 狛江店

 

こちらも言わずと知れた、スペシャリティコーヒーの名店です。

 

オンラインショップでの購入がきっかけで、店舗にも足を運ぶようになりました。

 

居心地の良い店内と、コーヒーに対する情熱を感じられるお店です。

 

フレンチローストが好きな方は、ぜひ一度飲んでみてほしい

 

オンラインストアも充実しており、さまざまなコーヒーに関するお話を知ることができます。

 

スペシャリティーコーヒーをまずは知ってみたいという方は、一度、公式HPを覗いてみると良いかもしれません。

 

www.kohikobo.co.jp

 

 

まとめ

  • 今回は、入谷・両国・清澄白河+α のカフェを紹介しました。
  • どのお店も個性的。コーヒーそのものも、コーヒーを提供する場も大切にされている素敵なお店でした。
  • 気になるお店がある方、ぜひ訪れてみてください!
  • 今年は、個人的な目標として、カフェを100件巡るとしていましたが、無事に100件を超えるカフェに行くことができました!
  • 近々、年間ベスト or これまでのベストカフェ記事なども書けたらいいなぁと思います。

 

それでは、良いお年を!
そして、今年も良い一年を!

 

以前書いたカフェ記事

 

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洞爺湖の "島カフェ" に行こう!

 

こんにちは。


秋の気配を感じていたはずが、気配だけで終わった2023年になりました。
急に寒くなりましたね。

 

みなさんは、洞爺湖に "島カフェ" があることをご存知でしょうか?

 

今回は、洞爺湖の "島カフェ" をご紹介します。

 

 

北海道が誇るカルデラ湖、洞爺湖

洞爺湖といえば、言わずと知れた、北海道有数の湖です。

 

www.laketoya.com

 

そんな洞爺湖ですが、カルデラ湖であり、太古の噴火によって形成された島が存在します

ご存知でしたでしょうか?

 

 

大島、饅頭島、観音島、弁天島(四つを総じて中島)、珍小島の5つの島がある。

 

洞爺湖のほとりから、湖中央に目を向けると、小さな山々が見えます。
これが、洞爺湖の "島" たちになります。

 

 

 

エスポアールと名付けられた遊覧船。旅客定員は700名。

 

洞爺湖の湖畔からは、遊覧船が出ており、夏季期間には、これらの島のうち、大島に下船することができます。

 

大島には、トレッキングコースがあり、自然散策を楽しむことができます。

 

一方で、ほとんどの方は観光目的で、島の中にある博物館や岸辺を散策し、森林浴を楽しんでいるようでした。

 

 

 

就航中は、海鳥たちが餌を求めて、そばを飛び回っていました。

 

島の間を縫って、目的地の大島の桟橋が近づいてきます。

 

大島には遊覧船「羊蹄」が停泊していました。

 

綺麗な栗の形の山が、見えてきました。

 

島の入り口が見えてきました。

 

島なのに、"島" っぽさがない。

 

森の島、といったところでしょうか。
これまで見たどの島とも違う、不思議でワクワクする感覚です。

 

桟橋を下船すると、建物のある方向へと歩いていきます。

 

 

湖と森のCafe

 

島にある建物は、中島・湖の森博物館、という博物館で、洞爺湖の成り立ちや、島にする動植物の展示などがされています。

 

その建物に、併設されているのが、 湖と森のCafe になります。

 

こちらのカフェでは、ドリンクと軽食をいただくことができ、カウンター席からは、桟橋方面と、有珠山昭和新山方面の景色を望むことができます。

 

 

森のテラスで過ごすような、夏の穏やかな時間

 

カフェからは、到着する遊覧船も見られます。

 

今年の夏は酷暑。北海道・洞爺湖であっても、湿度の高い、ジメジメとした暑さを感じながら、散策していたのですが、カフェは涼しく快適で、
さながら、森のオアシス、のようでした。

 

そんな、涼しい店内でいただいたアイスコーヒー、感じる森の癒し、ひらけた湖畔の爽やかさは、心に残る景色の一つになりました。

 

ここで見た景色は、今でも夏の余韻として、記事を残すに至ることになりました。

 

まとめ

  • 北海道、洞爺湖に浮かぶ島のカフェを探訪しました

  • 穏やかな森のオアシスは、今年訪れた自然カフェのなかでも、トップ3に入る素晴らしい場所でした

  • 夏季のみ上陸できますので、ぜひ、穏やかな夏の喜びを味わいたい方はぜひ訪れてみてください!

 

 

以前書いたカフェ記事

 

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この他にも、カフェ巡り記事書いています。

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祈りの街、早朝の原爆ドームにて。

先日、初めて広島に行く機会があり、早朝、原爆ドームを散歩しました。

 

原爆ドームといえば、世界遺産に登録されており、多くの方が学校の教科書やテレビなどで一度は目にしたことがあるかと思います。
また、今年の5月に開催された、G7広島サミットでも話題になり、広島に行くならば、一度は見ておきたい場所の一つかと思います。

 

そんな、原爆ドームを自分の目で見た際に感じたことを、記憶として書き記しておこうと思います。

 

河川とともに生きる街

訪れてみて、改めて気づいたのが、広島市は河川の街だということです。
太田川によって運ばれた土砂によって作られた三角州は、複数の河川を通しており、博多の中洲のような光景が何度も続いています。

 

 

早朝の散歩の際にも、ジョギングをする人、河川沿いに建てたれた石碑に祈りを捧げる人など、広島市の暮らしが、川とともにあることを知ることができました。

 

 

原爆ドームとその現在

さらに河川を遡上すると、原爆ドームが現れました。

 

近くで見ると、原爆ドームという存在が、コンクリートやレンガ、鉄骨といったものでできていることを知り、イメージとしての原爆ドームが、物理的な存在として認識することができるようになりました。

 

 

 

廃墟、というよりは遺構、という表現が正しいかもしれません。

安置されているためか、恐怖というよりは、穏やかさを感じ取ったのは、現地を訪れたからこそ感じ取れたことの一つでした。

 

 

対岸には、平和祈念公園が整備されており、当時の記憶が残された資料館があります。

 

原爆ドームが我々に気づかせること

遺る原爆ドーム、発展する広島の街。どちらも朝が来ます。

原爆ドームが平和の象徴、というふうに言われていますが、自分は原爆ドームと今の広島の対比ができるからこそ、平和を認識するができるのではないか、と感じました。

 

朽ち果て、姿を変えない原爆ドームがあるからこそ、現代の、発展した広島の平和さが、身に沁みました。

 

そして、この状態で後世に残すことができている"今"がある、ということもまた、平和であるということを、認知・認識する機会になりました。

 

 

広島・原爆ドームの、この美しい朝の時間が、これからも続くことを祈りたいです。

伊豆大島 穏やか離島カフェ 3選

 

こんにちは。
昼間はまだまだ暑いですが、夕方になると、ようやく秋の気配を感じます。

 

今回は、先日訪れた、伊豆大島のカフェ巡りのご紹介です。

旅の都合上、今回は、岡田港、元町港エリアのカフェをご紹介します。

 

そもそも、伊豆大島ってどこ?

伊豆大島は、東京から120km南にある、伊豆諸島最大の島です。
人口は約7000人。離島であるものの、思った以上に多くの方が居住されています。

 

伊豆大島は、衣食住や交通機能が揃った便利さと、三原山をはじめとする、大自然雄大さを堪能できる、離島初心者にとても優しい、素晴らしい島です。

 

www.izu-oshima.or.jp

 

そんな素敵な離島のカフェをご紹介させていただきます。
どのカフェもおすすめですので、機会があれば、ぜひ、いってみてください!

 

島ぐらしカフェ chigoohagoo

 

岡田港から歩いてすぐのところにある素敵なカフェです。
コンセプトは、現代人が慌ただしい毎日で失くしたリズムを整える場所、とのことで、お店の雰囲気は、優しく穏やか。
時間を忘れて過ごすカフェでの時間は、心も体も癒しに包まれること間違いなしです。

 

chigoohagoo.com

 

古民家雑貨のような雰囲気の店内では、静かで優しい音楽が流れており、穏やかな気持ちになれます。
雑貨や家具なども販売されており、アンティークと離島が好きな方にとっては、たまらないお店です。

 

カフェオレと、バナナとヘーゼルナッツのバターケーキをいただきました。

 

バターケーキは、クリームとまとめて口に運ぶと、幸福でいっぱいになります。時折感じる、ヘーゼルナッツの歯応えがアクセントになって美味しいです。

 

女性向けの宿泊施設となっており、女性の方も安心して過ごせるようになっています。男性の方は、1人で宿泊できませんのでご注意を。
カフェのほうは、どなたでも利用可能ですので、必ず営業日を instagram でご確認ください!

 

Starfish and Coffee

こちらも、岡田港からすぐのカフェです。
コーヒースタンドテイストな雰囲気の店内で、カジュアルな港町のカフェになっています。

 

アイスコーヒーをいただきます。残暑で熱った体が冷めていきます。

名物のタコライスをいただきました。

充電ケーブルも設置されており、旅行者にはありがたいです。
地元の方もいらっしゃっていて、素敵な雰囲気のカフェでした。
また、大島の名産品やグッズ等も販売されてますので、ぜひチェックしていてください!


Green Tights Coffee

 

こちらは、元町港からすぐのところにある、コーヒーショップになります。
こちらは、コーヒー豆の販売と、ドリンクのテイクアウトが中心になっています。

アイスコーヒーとコーヒー豆をいただきました。

 

いただいたアイスコーヒーは中国が産地のもので、酸味を感じる、独特の風味のものでしたが、苦味と程よいバランスが取れていて飲みやすかったです。

お店の方曰く、通常であれば、もっと浅煎りで飲むことが多い品種だが、癖が強く、飲む人を選ぶ味わいとなってしまうため、気持ち深煎りにして提供しているとのことでした。

お土産用にコーヒー豆を購入しました。

離島でもコーヒー豆が買えるのは嬉しいですね。
よい、おみやげになりました。

 

まとめ

  • 今回は、伊豆大島のカフェを紹介しました。

  • 離島ならではのゆっくりとした時間を過ごしながら、都心のカフェにも引けを取らない、素晴らしいカフェばかりですので、おすすめです!

  • 他にも、波浮港エリアにもカフェがありますので、ぜひ訪れてみてください!

 

以前書いたカフェ記事

 

heat02zero.hatenablog.com

 

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箱根湯本 湯めぐり喫茶 3選

 

こんにちは。残暑という言葉が待ち遠しほど、暑い日々が続いています。
今回は、ふらっと向かった箱根湯本への日帰り温泉の際に立ち寄った、喫茶店を紹介します。

 

お手軽温泉旅行には、箱根がおすすめ

 

今回、小田急線を使い、箱根湯本に向かいました。
小田急線では、小田急区間の乗車券+箱根の日帰り温泉のセットが販売されており、通常価格と比較して、30%程度オフで楽しむことができます。

 

箱根は言わずと知れた名湯ですが、歴史が長いこともあり、古い純喫茶がいくつも残っています。昔の人たちも、良湯を楽しむ傍ら、喫茶でのひと時を楽しんでいたのかもしれませんね。

 

喫茶浅野

昔ながらの喫茶を思わせる玄関口に吸い寄せられていきます。

これぞ純喫茶と言った落ち着いた佇まいのお店。
ピアノとバイオリンの、ちょっと優しくも物悲しいピアノの旋律が流れ、ゆっくりとくつろいでいたくなる雰囲気です。
こちらで朝食をいただくことにしました。

 

アイスコーヒーとハムトーストをいただきました。

アイスコーヒーは、
「これよこれ。この懐かしい感じがいいんだ」
と思えるような、深い苦味。
さっぱりとした後味が心を落ち着かせてくれました。
ハムトーストも家庭的なお味で、喫茶っていいなぁ、と思わせてくれました。

 

純喫茶マイアミ

箱根湯本のメインストリートに面するお店の前には、大きなコーヒーカップがあり、時折湯気を上げていました。
店内は上品さを感じ、華やかなバイオリンの曲がちょっぴり大人のサロンにやってきたかのような気持ちにさせてくれました。

 

こちらでもアイスコーヒーを注文。キンキンな冷たさが嬉しい。

この日も真夏を超えて、酷暑の様相。
窓際の座席から、温泉街を楽しむ人、宿へと向かう人、食べ歩きをする人たちなどを横目に、ゆっくりとした時間を過ごせました。
夏の喫茶店は、どうしてこんなに癒されるんでしょう。
アイスコーヒーはスルスルと喉の奥へと消えてゆきました。

 

画廊喫茶ユトリロ

外観を覆い尽くす一面の緑が目印です。

まるでジブリに出てきそうな洋館の佇まいの喫茶は、なんといっても、美術品。店内のあちこちに、さまざまな作品が展示されています。

 

どことなく、アンティーク雑貨屋を想起させる店内の壁一面には、名画の数々。ヨーロッパの街並みが描かれた作品が多いです。
彫像、人形、塔時計、壺。中東にありそうなティーポット。
夜になると、アートたちが、夜会を開いていそう。
中でも、個人的に気になったのは、直立する双頭の犬の彫像でした。中世を舞台にしたファンタジーゲームで出てきそうなその姿は、動き出しそうなリアリティがありました。

 

カレーがおすすめとのことで注文。

メニュー表でお勧めされていたカレーは、今まで食べたどのカレーとも違う味わいで、スパイシーだけど辛くなく、フルーティーさを感じました。また、見た目と違い、しょっぱさは強くなく、数日かけて抽出された深みと旨みが感じられる逸品です。付け合わせの福神漬けで強い塩味を感じるほど、自分にとっては優しめのカレーでした。

 

おまけ:箱根焙煎珈琲

こちらは、店内スペースのないコーヒー豆の販売所ですが、珈琲牛乳ソフトがおすすめとのことでいただきました。

非常に溶けやすいですが、珈琲ソフトの醍醐味である深みを楽しめます。

 

真夏の火照り切った体を冷ます、非常に美味しいソフトクリームでした。

 

まとめ

日帰り温泉旅行として、箱根湯本を訪れました
・昔からの喫茶が残り、素敵な湯めぐり喫茶に出会えました
・ふらっと出かける温泉先の喫茶、ぜひ訪れてみてください!