
みなさんこんにちは。
今回は、北欧旅行・現地4日目。
ストックホルム近代美術館 の様子をお届けします。
前回はこちら
heat02zero.hatenablog.com
ストックホルム近代美術館
ストックホルム近代美術館 は、ガラムスタン近くの シェップスホルメン島 にある大きな美術館です。
美術館には、桟橋を歩いて渡って向かうことができます。
現代アート、インスタレーションなどを含む、多種多様な作品が展示されています。
美術館入り口までは大きな矢印が掲載されており、とてもわかりやすかったです。
確かに、矢印がないと入っていいか躊躇うかもしれませんね笑
美術館には、ロッカーが設置されており、旅行者にはありがたかったです。
ロッカーのサイズは、そこそこ大きい。
ロッカーによっては、リュックサック + 中型のキャリーバッグも収めることができました。
作品鑑賞
そしていよいよ、作品鑑賞。
館内はモダンで広々。
ゆったりと鑑賞を楽しむことができました。
この時は、入り口すぐのところに折り紙が置かれていました。
自分も鶴を折って置いていきました。
複数の作品が並べられた巨大な展示室もあり、近くの椅子で、展示作品を堪能することができました。
美術館賞って、自己との対話の側面もあるよな・・・。
なんて思いながら、椅子でしばらく眺めてみます。
東京をはじめとした、都市での美術館。
そこで開催される企画展において、残念に思うのが、作品を見るために列に並び、作品鑑賞は数秒間、表層をなぞるだけ、ということも結構あることです。
「自分の目で "有名な作品" を見た」という称号は手に入るかもしれませんが、
「これは果たして美術鑑賞と呼べるのだろうか」
「もっとゆっくり見つめることで、感受できたであろう美しさがあったのではないか」
「"美しさ" 意外に湧き起こったはずの、自分の感性を削いでいないか」
・・・と思うことがあり、落ち着いた鑑賞ができないことを少し残念に思ってしまうこともあったりします。
対して、今回訪れた、このストックホルム現代美術館。
久しぶりにゆったりと美術鑑賞をしたなぁ、という感覚がありました。
それは、「落ち着いた作品鑑賞を通じて、過去や自分との対話ができたから」かなぁと思いました。
ある展示室では、巨大なベッド(キングサイズどころではない)で寝転がり、映像作品を楽しめるなど、面白い体験もいくつかできました。
以下は、特に印象的だった作品を、いくつかピックアップして、当時感じたことなどを綴っておこうと思います。
The Hikers
ジャングルジムみたいな、黒い格子状の構造物。
その格子のあちこちには、植物の鉢植えや蛍光灯、書籍やブラウン管の古い映像が流れています。
この作品では、「私たちは、自分が暮らす「構造」を通して、自分自身をどのように見ているのだろうか?」を表現しているようです。
「家」という空間を単なる建築物ではなく、人の記憶やアイデンティティを支える器として捉えています。
格子の内部を、植物や本、音といった、「生活の痕跡」で満たすことで、無機質な構造を「生きた(生きていた)家」へと変化させているようです。
作品を見て最初に思ったのが、その美しさと鮮やかさですね。
展示方法の素晴らしさもさることながら、説明にもあるような、格子に散りばめられた「生活の痕跡」が、作品そのものを「過去の切り取りや表現」ではなく、「今この瞬間も続く暮らし」や「モノを通じて浮かび上がる人の存在や温かさ」と思わせてくれます。
今回、この記事を書くなかで、以前、大阪で見た「選書棚」を想起しました。
「過去」だけが美術作品となり得るわけではなく、「いま」も美術作品となりえ、さらには、"作り手という人" を想起できるというのは、とても面白いですね。
ヒエラルキーのない部屋
この展示室は、政治や宗教等を含む、さまざまな制約のない、自由な絵画が壁一面に並べられています。
展示室中央には、天井まで伸びる、中指立てる手の像があります。
最初、中央の「中指を立てる像」を認識したとき、爆笑してしまいました。
これは、ポプテピピックのせいもあると思いますが、ここまでの展示とのギャップと、やけに血管が浮き出ている感じがツボに入ったのだと思います。
個別の作品は過激なものもあるので載せられないんですが、「人はこんなにもさまざまなモノを表現できるのか!」と驚かされたことを今でも覚えています。
kaputt
最も衝撃を受けた展示作品です。
馬の剥製の展示なのですが、頭のない5匹の馬が壁に対して、吊り下がって並んでいます。
この作品は、森林火災でフィンランドの湖に飛び込んだ千頭の馬の悲劇的な死を表していて、湖の水が凍った時に、閉じ込められて首から上が凍ってしまった状態の、水面より下の眺めを表しているとのことでした。
初めて見た時、怖い、と純粋に思いました。
冒涜的、人間はこんな酷いことをしてしまうのか、とすら思いました。
しかし、文脈(つまり作品説明)を読むと、また感想は変わるもので、伝えたいことはそこじゃなかったんだなと安堵しました。
と同時に、「その悲壮的なできごとを、今を生きる我々が知ることで、何ができるのだろうか」、と考えるきっかけにもなりましたね。
総じて、現代美術館、よかったです。
国や暮らし、生きた時代・背景が違う場所で生み出される作品は、これほどまで、知らない感性や知識、表現を教えてくれるのですね。
本当に楽しかったです。
併設のカフェで一息
美術館併設のカフェ「Café Blom」に立ち寄りました。
明るく開放感のある店内。
美術鑑賞後のランチや休憩で立ち寄る方が多数いらっしゃいました。
カフェでは、アイスカフェラテを注文しました。
日差しの強いストックホルムの涼所として、まったりとした時間を過ごせました。
美術鑑賞後にカフェで一息つく瞬間って、緊張の糸が解けた感じがしていいんですよね。
過去何度か、美術鑑賞について言語化してきましたが、「自分自身や、作品を通して見える過去と対話する」感覚や、「わけがわからないものを自分のさまざまな物差しで解釈を試みる」感覚は、鑑賞後、脳にすごく疲労感を与えます。
それもあってか、この時のカフェでの一杯も、すごく美味しく感じました。
フィンランドへ戻る
1泊2日とわずかな時間でしたが、スウェーデン・ストックホルムの中心地を堪能することができました。
行きと同様に、フィンランド・ヘルシンキへの帰路はフェリーを利用しました。
フィンランド-スウェーデン間のフェリーについては、行きの記事で詳しく書いてますので、こちらご覧ください。
heat02zero.hatenablog.com
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ストックホルム駅のバスターミナルから、バスでフェリーターミナルに向かいます。
行きと同様にフェリーターミナルの端末でチェックインを済ませて乗船します。
やはり、二回目の乗船ということもあり、ある程度勝手がわかるからか、安堵感がありましたね。
「帰ってきた」感、とでも言いましょうか。
今回のお部屋も、行きとほとんど同じでした。
時刻は、スウェーデンの現地時刻で17時。
これからまた、16時間の旅になります。
美しい岩礁地帯を眺めるのは程々に、連日の疲労がかなり蓄積していたようで、10時間近く眠ってしまいました。
・・・乗ってみて思いましたが、この航路のフェリーは、本当におすすめですね。
・移動しながら休める(これが一番大きい)
・内海なので全然揺れない
・景色も非常に美しく、地形に富んでいる(特に島や、箱庭が好きな人はハマりそう)
・比較的、他の移動手段より安い(陸路や飛行機もあるはずですが大変)
メリットづくしでしたので、ゆったりとした旅行が好きな方はおすすめです。
まとめ
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今回はストックホルム現代美術館での様子をお届けしました。
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「美術館の良さ」、「自由さ」を認識できる、素晴らしい美術館でしたので、とてもおすすめです。
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次回は、再びフィンランドに戻りまして、フィンランドの森を堪能します。
現地で収録した ポッドキャストエピソード
現地での直どりなので、音声は荒めですが、よければお聴きください。
それではまた次回!