僕はまた、旅に出る。

僕はまた、旅に出る。

離島地図の影、観光の裏に。

 

後日、動画でも紹介するのですが、先月、離島観光に行く機会がありました。
 
観光用の地図を片手に、島の観光名所を順番に回っていきました。
海辺を散策したり、人1人しか通れない自然豊かな林道を歩いたりしました。
 
最終日。そのときに限って、携帯していた水分の残量がなく、日差しの中、水分摂取できる場所を探して彷徨っていました。
手元の地図を参考に、民家がある方向に向かって歩いていくと、開けた場所に出ました。
目の前に現れたのは、粗大ゴミの集積所でした。
地図に書かれていた道が全てたと思っていたのですが、そうでもないらしく、集積所入り口にあったプレハブ小屋で作業をされている方に、島の中心地の方向を聞き、再び、地図に沿って歩いて行きました。
 
左右が林で囲まれている一本道を歩いていくと、途中で民家が並ぶ道路があるようなので、右に折れてみたのですが、また地図に書かれていない道に入り込んでしまったようです。
 

今度は、火葬場が目の前に現れました。

 
 
島の地図に記されていない火葬場やゴミの埋め立て場。
迷い込んだ時、なんだか、島の触れてはならない部分を見てしまったような、少し後ろめたい気持ちになりました。
 
笑顔の仮面の裏側。けして、観光客には見せない、島民だけの裏側。
 
…なんてことを、思ったりしたのは、島の全ての道やオブジェクトが地図に描かれていないということが、島民の方々が、観光と島民の暮らしを切り離しているように感じたからかもしれないです。
 
一方、観光を産業としているからこそ、楽しい部分だけを記すようにしていたのかもしれません。
 
きれいなものだけでなく、暮らしがある。
 
地図の影、観光の裏にある、離島の側面を垣間見たような気がした出来事でした。