僕はまた、旅に出る。

僕はまた、旅に出る。

夜に"始まる"旅に出たい

 
 
仕事が終わった時間。外は暗く、今日はもう終わりか…と思ったり、世間の状況も最近は盛り返してきてしまったので、なかなか夜の時間を楽しめないこの頃、夜というものに対して、1日の終わりが迫る感覚が日々続いているような気がします。
 
夜行バスや、飛行機の夜行便。休日前夜の夜のドライブ。大晦日の夜の時間。
夜に対して、”始まる”という感覚を失って久しいような気がします。
 
みなさんは、夜に繰り出す旅の記憶はありますか。
 
自分は、学生の頃、神戸から高松に夜行フェリーで行ったことを思い出しました。
まだ煌々とした三宮の駅前からビル通りを抜け、高速道路の巨大な立体構造物をくぐると、フェリーターミナルが現れます。
フェリーが出港すると、阪神の輝かしい都市のあかりから遠ざかっていき、途中、明石大橋をくぐると、瀬戸内海の静かな夜の海が広がります。
朝日が昇り始めると、穏やかで光り輝く淡い黄金の内海に、島々が柔らかな色で染まっていく様子眺めることができます。
 
もっと身近な”旅"でいうと、散歩もありますよね。
コンビニや自動販売機までの夜の散歩。ジョギング。夜に出かけるからこそ見える、普段と違った日常の様子が垣間見えたり、街灯がスポットライトとなって、普段見逃してしまう、近所のお店や建物、看板なんかにも目がいったりします。
 
今年の夏も酷暑で、出かけにくい状況が続きますが、まずは夜の散歩から、夜に"始まる"旅に出てみるのも、いいかもしれません。
 
(写真は本文に全く無関係な、大阪の夜の写真です)