僕はまた、旅に出る。

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2019 9月 スイスひとり旅 その5(2日目,氷河急行編)

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氷河急行の先頭車両。途中停車の展望台より。ゆっくり走る"急行"からは、スイスの原風景を十分に堪能できる。

 

こんにちは。@heat02zero です。今回はスイス旅行2日目。氷河急行編です。

 

前回はこちら

heat02zero.hatenablog.com

 

氷河急行に乗車(クール駅)

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駅の電光掲示板。車両種別、時刻、停車駅、プラットフォーム番号が記載されており、わかりやすい。

早めにプラットフォームに行き、車両を確認するとこの度初めてのハプニングが起こりました。駅員さんに、乗車位置を確認するために、SBBのモバイル乗車券を提示したところ、席の予約がされていないことが判明しました。どうやら、観光列車や1等車であっても、乗車券と座席券は独立で購入する必要があるようでした。乗りたい旨を伝え、駅員さんに次の車両の座席を予約してもらいました。日本の新幹線で言うと、誰でも座れるグリーン車だけど、予約した人が来たら譲らなければいけないみたいな感じです。

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座席と料金を記載してもらった手書きのメモと乗車パンフレット。本当に助かりました。

 

車両が到着し、いよいよ乗車です。1等車は対面式の四人テーブルで、レストランのようにテーブルクロスが敷かれていました。残念ながら窓側座席ではありませんでしたが、進行方向右側で、景色がよく見えました。

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出発してすぐに河川と並走していきます。削られた岩が自然の力を感じさせる。

四人テーブルの自分以外はご家族で、ご両親と娘さん。お父さんから、どこから来たんですかと聞かれ、日本から来ましたと話しました。

台湾から来たそうで、台湾知ってますかと聞かれ、今年高雄に行きましたよ、という話をしました。

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展望車になっており、大きな窓からは雄大な自然を存分に楽しめる。柱にスライドがあり、座席状態がわかる。

景色はどんどん変わっていきます。

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山の斜面にはゆったりとした幅で散り散りに家屋が建てられている。

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時折見える山々の先には、雪や氷河に覆われた山脈が顔を見せる。

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途中の街には立派な教会などの建築物が。

 

 

座席には、雑誌とイヤホンがそれぞれ用意されており、音楽が流れるたびに、各地点におけるガイドを聞くことができます。パンフレットは6ヶ国語で記載されています(ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、日本語、中国語)。 傾いたワイングラスのお土産がおすすめらしいです。

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遠く続く山々の谷間に広がる高原。この景色を観るたび、また乗車したくなる。

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時には尖った山肌の山脈を縫うように進んできます。

となりのアメリカ人のご夫婦同士は電車の中でもりあがっていた。なんかフライドポテトの話とかしてました。自分は注文しませんでしたが、車内で食べることのできる料理はめちゃくちゃでかかったです。

 展望エリアにて途中停車

途中、ビューポイントで10分ほど停車し、車内で写真を撮ることができました。この時、車掌さんに電車の前で写真を撮ってもらったりしました。

ビューポイントの動画

www.instagram.com

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みなさん絶景にカメラを構えています。

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正面には、存在感を放つ巨大な山脈。植生の変化がよくわかる。

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下には別の路線が走っていた。

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右奥へも山脈が続く。谷底に沿って道路や街が並んでいる。

再乗車。ツェルマットへ向けて。

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ロープウェイ。冬はスキーで賑わうよう。

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絶景。いつかこの街にも泊まってみたい。

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途中スナックが配布された。

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途中、パラグライダーを楽しむ様子を観ることができた。

brig駅に到着し、車両は、いよいよツェルマッド方面へ向かいます。

車内の駅員さんはとてもフレンドリーでした。翌日ゴルナーグラートへ行く人向けに

鉄道のチケットを売ってました。

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brig駅から約1000m登っていきます。岩肌の露出した山々の頂には氷河が。

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こちらも絶景が拝めます。感動しっぱなしでした。

現在位置を確認しながら、何度も写真で見たマッターホルンの出現を待ちわびます。

次の山の先だろうか。次のトンネルの先だろうか。心臓が高鳴りました。

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ツェルマッドはすぐそこ。夢にまでみた巨大なマッターホルンの頂が顔を出し始めました(写真右上)。

いよいよ現れたマッターホルンは写真では伝わらないほどの存在感でした。

背景ではなく、"そこにいる"のです。他の山々を圧倒する、突き抜けた山頂(ホルン)は、山に生命や魂があるように思わせ、山岳信仰があることを容易に想像させます。

ツェルマッド駅に到着。

プラットフォームの壁一面に様々な言語で出迎えの挨拶が書かれていました。

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もちろん、日本語の"ようこそ"も。見慣れた文字は安心感を与えてくれます。

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車両を降りると、涼しさというよりは肌寒さを感じ、麓にやってきたことを実感させてくれました。

クールからの約6時間の列車旅は、本当に楽しく、ずっとわくわくしながら絶景を楽しむことができました。もし、再び乗車できるなら、冬の氷河急行や、乗車できなかった区間も満喫できるといいなと思います。

 

次回に続きます。

 

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