知らない場所へ行こう 吉野(奈良)

先日、桜を見に行こうということで、電車を乗り継ぎ、奈良の吉野に行きました。タイトルにも書いた通り、事前知識は桜が有名であることと、吉野駅のまでの乗り換えだけで、どんな場所なのかを全く調べずに行きました。

 

到着すると、駅前には溢れんばかりの人。駅を出てすぐ、屋台やお土産屋が並んでいました。午前は雨交じりの曇り空だったため、少し客足も少ないのではと思っていましたが、皆さん考えていることは同じのようで、たくさんの人だかりができていました。

 

人の間を数分縫っていくと、ロープウェーの列が見えてきます。今回は乗らずに坂道を歩きました。若干午前の降雨でぬかるんでいましたが、しばらく歩くと舗装された坂が続いていきます。ポツポツと咲き始めた桜ですが、もう数日後に満開といった感じでした。七曲(ななまがり)という名前のとおり、何度か折り返すと、観光通といったところでしょうか。団子や椎茸、餅などの軽食や焼き物などの並ぶお店が続きます。所々から左手に見える桜を横目に歩いていくのですが、想像の三倍ほどお店が軒を連ねており、驚きました。香ばしい醤油や甘味の香りを楽しみながら歩いていきます。

 

道なりに歩いていくと、寺や世界遺産にもなった大きな門が見えてきます。和紙、地酒など、思った以上にたくさんの名産品があるようで、シャッターが下りた店もなく、活気付いていました。所々の寺や庭先で咲いた桜に観光客は足を止め、写真を撮っていました。特に人気だったのが仏塔をバックに、しだれ桜が満開を迎えたビュースポットのあるお寺でした。

 

数キロにわたって軒先を連ねる店や旅館を抜けていくと、道の勾配が急になり始め、人もまばらになりました。中千本、上千本、奥千本と呼ばれる桜のスポットへ向かいました。しかし、残念ながら時期尚早のようで、上に行くほど蕾も小さく、一部の品種の桜のみが咲いているようでした。

 

桜から針葉樹林へと変わっていくと、まさに修験道といった感じで、ほとんど人がいなくなりました。途中立ち寄った寺では、高地特有の静けさや神聖さがたまりませんでした。普段どれだけ音に囲まれた生活を送っているのか、改めて意識させられます。

 

奥地の金峯神社に到着したのは、麓の近鉄吉野駅からおおよそ二時間で、6.6kmの道のりでした。舗装されていますが、かなり急な坂道を結構な時間歩きました。正直、お花見に来たはずが実質登山と大差なかったです。

 

思ったよりも観光地化がされ、日本人以外の人々も数多く訪れていました。桜の最盛期一歩手前で、少しまばらでしたが素敵な場所でした。